妊娠するとちくびの色が濃くなる?
妊娠するとちくびが黒ずむ人が居るそうですが、はたして本当に妊娠とちくびの黒ずみには関係があるのでしょうか?また、妊娠中にちくびに黒ずみが表れてしまうとしたら、それにはどのような理由があるのでしょうか?
妊娠とちくびの黒ずみの関係
先にお伝えすると、妊娠するとちくびは黒ずむ可能性があります。
個人差はあるものの、妊娠後にちくびが黒ずむのは以下のような理由が考えられるそうです。
- エストロゲンとプロゲステロンの影響
- 授乳時のダメージを軽減するため
- 赤ちゃんにちくびを見つけてもらいやすくするため
エストロゲンもプロゲステロンもどちらも女性ホルモンの一種で、それぞれ交互に優位な状態を繰り返します。また、エストロゲンは月経が終わる頃から排卵前にかけて多く分泌されますが、それに応じて女性らしい体つきや肌の美しさを保っています。エストロゲンの働きはそのほか、妊娠の準備ができるよう子宮に働きかけたり、血管を拡張させて基礎体温を下げる働きもあります。
妊娠するとエストロゲンとプロゲステロンの分泌量がどちらも増えるため、出産に耐えられる体をつくっていくことができます。そして実はこのエストロゲンとプロゲステロンによりちくびの色が黒ずんでいくことが分かってきています。
授乳時のダメージを軽減するためにもちくびは黒ずんでいくと言われています。これはどうしてかというと、メラニン色素が分泌されることでその部分の皮膚が強く丈夫になるので、赤ちゃんに母乳を与える際の刺激にも耐えられるようにするためです。
赤ちゃんにちくびを見つけてもらいやすくするため、というのも似たような理由ですが、赤ん坊は色を識別する能力がまだ弱いので、母乳を与える際の目印としてちくびに色がついていた方が認識してくれやすいんですね。
このような理由から、妊娠するとちくびは黒ずむ可能性が考えられていますが、私たちの体は本当によくできていると思います。
ホルモンバランスの乱れが黒ずみの原因?
前述の通り3つの理由からちくびは黒ずむ可能性があるとお伝えしましたが、それらを言い換えると「あかちゃんに母乳を与えやすくするためにエストロゲンとプロゲステロンの作用でちくびが黒ずむ」とも考えられます。
これはどういうことかというと、エストロゲンやプロゲステロンが多く分泌されることでちくび周辺の色素細胞が刺激されて、黒ずみの原因であるメラニン色素が生成されるようなんです。
つまり、妊娠時のホルモンバランスの乱れ・偏りによってちくびは黒ずむんですね。
ただし、逆に出産が終わるとエストロゲンやプロゲステロンの分泌量は急激に減っていきますので、個人差はあるものの時間の経過とともにちくびの色は徐々に戻っていきます。